A Scabal initiative to promote a tailor-made lifestyle

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信頼のおける人材

品質管理部門

生地と誂え服のものづくりは複雑で根気のいる作業である。 スキャバル本部で品質管理にあたる5人の担当者に聞いた。

「最高品質の素材、検査プロセス、製造技術への献身的な取り組みがなければ、スキャバルは高級生地と誂え服業界の最高級ブランドとしての地位を確立することに導いてくれた、高い技術で仕上がった製品をお客様にお届けすることはできなかっただろう」とGregor Thissen (グレゴー・ティッセン)CEOは言う。この哲学は、あくなき品質の追求においてスキャバル全社に浸透している。
細部へのこだわりは、高級生地の選定であれ、新旧顧客との日常的な取引であれ、事業のあらゆる場面に生きている。常に品質基準を維持し改善していかなければ信頼は失われる。スキャバルは品質管理を重視する。品質を確かなものにする知識と技術、熱意を持った人への全面的な信頼がそこにある。

LINO FANELLO,
生地品質管理担当
「この課で多くの生地がスムーズに効率的に取り扱われるよう管理システムを確立しておくことが何よりも重要です。これができていれば、私も担当チームも、スキャバルが要求する最高基準に合致した製品のみを次の工程に送ることに集中できるのです。」
37年の経験を持ち10人のスタッフを抱える彼は顧客からはほとんど見えない部分で仕事をしている。毎年およそ1万反の生地が管理課を通過する。物流管理とお役所的な事務処理が集中する課であり、品質管理の要である。不良箇所の検査は日常作業であり、個々の生地がスキャバルの基準を満たしていることを確認する。不合格になる生地も多く、労力を必要とする作業によって厳しい検査がおこなわれ、品質管理が実施される。仕入れ担当部門と連携して働く彼の経験と知識が物を言う。

NORA KRAËMER,
生地デザインアシスタント
「ここでは日々学び続ける機会に恵まれ、供給プロセスのあらゆる側面について知識を積み上げることができます。それにより、スキャバルの基準が守られ改善されることを自信をもって保証できるのです。」
生地部門のアシスタントバイヤーである彼女は常にLinoと連携している。品質管理の繋がりは、ロシアからメキシコまで世界各地の市場に多くの生地を供給する取引にも及ぶ。生産者がまず連絡をとるのがこの課であり、品質サービスは、生地の選定、提示、推薦、納品のみならず、丁寧かつ礼儀正しくパートナーに対応することも含まれる。コレクションの生地数は5000を超えるため、整理された知識が必要である。Kraemerの幅広い仕事上の知識と向上しつづける製品知識により、彼女は品質管理過程全体の中で重要な役割を果たしている。

DANNY TERRIJN,
マスターテーラー
「お客様は新しく誂えたスーツにどれだけの品質管理がなされたか、たぶんお判りにならないでしょう。でも私は完成した服をお客様にお届けするプロセスの一員であること、顧客満足度に直接的に関与できることを心から楽しんでいるのです。」
誂え服の世界に入って37年、スキャバル勤続19年の彼の経験は貴重である。スキャバルのマスターテーラーとして彼は世界の顧客と直接接する機会がある。当然さまざまな言語や文化と接することになるが、彼の哲学は変わらない。スキャバルの服は一着一着個性が異なり、それぞれがスキャバルのネームに値する基準を満たしていること。ブリュッセルでは、服の全体的な仕上がりについて裏地、ボタン、糸に至るまで厳しい品質ガイドラインを適用している。これに合格して初めて完成品は国際的な流通に乗せられ英国やカナダなどに送られる。小さな調整が必要な場合は彼が手直しをする。彼はこのような相互交流を楽しみ、「品質は王なり」を座右の銘とする。

NADIA DROYERS,
MADE-TO-MEASURE(誂え服)開発
ROXANE VAN MALDEGEM,
製品開発
「私たちはこの仕事の多様性とチャレンジ、知識を国の内外に伝えることを楽しんでいます。品質管理に携わり、各自がそれぞれの製品分野の責任を分担することにより、一流製品に必要な高度な基準を維持することの重要性を肌で感じています。」 Nadiaはmade-to-measureの開発、Roxaneは製品開発を担当しているが、いずれも自身が管理する業務が厳格な基準を満たすよう徹底している。二人とも採寸の方法について社内セミナーを実施し世界中の小売業者をまわってその技術を伝授している。そうすることでスキャバルの基準を守っている。Nadiaは伝統的な技術を用いたmade-to-measureのNo.12コレクションが専門で、裁断、技術、パターンなど様々な日常的な問い合わせに応じている。彼女は、世界各地の顧客からのmade-to-measuer注文を分析、処理する部門を統括している。これは、着る人にぴったりと合った服を作るために不可欠な基本的作業である。一方、Roxaneはスキャバルのドイツ工場で作られる服の品質管理を担当している。定期的に工場を視察して品質管理が厳格におこなわれていることを確認する。
品質を重視する会社ならどこでも、人と組織がそのために確立されていなければならない。社員はそれぞれ異なる役割、専門技術、知識、経験を持っているが、チームを組むことによってこれらが一体化すると作業プロセスが効率的になる。そうすることによって、顧客は、製品が届くまでに通過した様々なプロセスを通して、会社が課した厳しい品質試験に合格した製品のみを手にすることができる。

Gregor Thissen氏が述べるように「スキャバルの品質管理部門で働く社員の知識、専門技術、熱意と、チームとしての連携作業により、スキャバルブランドにふさわしい高い品質基準が守られ、場合によっては、更に高められている。」

これが末永く続きますように!

Stephen Papandropoulos

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羊からショップへ

スキャバルが固く守る秘密

真の贅沢と差別化 – 際立つスキャバルの新コレクション “Treasure Box”(トレジャー・ボックス=宝箱)

プラチナの糸
どの会社にも企業秘密がある。スキャバルの場合は、貴金属を使った糸で高級感のあるストライプの服地を作る技術がまず挙げられる。スキャバルのみが持っている技術であり、その秘密は固く守られている。スキャバルが最初に金糸を投入したのは2000年発売の、22金を使用した、”Gold Treasure”(ゴールド・トレジャー)である。スキャバルは更なる高級化を目指し、特殊加工技術を用いて、金よりも硬く貴重なプラチナを採用した(パネル参照)。職人技と先進技術を組み合わせたこの画期的商品開発は、スキャバルの新たな「世界初」である。

上品な個性とセンス
誰が金やプラチナの服を着るのか?こんなご時勢に?スキャバル社会長J. Peter Thissen(ピーター・ティッセン)は「スキャバルはジェントルマンを目指す」と説明する。「他に類のない製品を最高の素材で作る。弊社の貴金属コレクションは派手さではなく個性を重視し、特別な機会に周りをはっとさせる服を提供します。トップブランドは常に新しいアイデアで市場を刺激しなければいけません。困難な時代でもそれがリーダーの役目です。”Treasure Box”は世界のトップテーラー、小売店、顧客のためのユニークな限定製品と言えるでしょう。」

15種類の貴重な生地
“Treasure Box”はスーパー150’sウールに貴金属を加えた15種類の高級生地で構成される。新作のプラチナストライプが3種類、プラチナと24金のオルタネイトストライプが3種類、好評のゴールドトレジャー22金が7種類、24金の強い太目のストライプが2種類。どの生地も紺、グレー、黒で展開され、ゴールドとプラチナの上品な輝きを強調している。スキャバルのオリジナルデザインで、伝統的に生地製造の中心であるイギリス製。「”Treasure Box”を発表したのは最近ですが、季節性はあまりなく、ギフトシーズンである年末に需要のピークが来ることでしょう。」

技術的なチャレンジ
金属糸をスーツ地に使うのは困難である。事実、新開発の糸は、綿の芯糸を金属で被覆しているが、その金属は柔らかく変形可能であると同時に、織物にするための強さも必要である。織りの張力が鍵を握る。緩いと真っ直ぐに織れないし、きつすぎると切れてしまう。装飾ヤーンは生地とは異なる張力で織り込まれるので更に難しい。プラチナを使って張力のバランスをとるのは特に難しいことがわかった。

宝石 “Treasure Box”の貴金属糸と好対照をなすのが、宝石を使用した”Diamond Chip”(ダイヤモンド・チップ)と”Lapis Lazuli”(ラピス・ラズリ)である。これらの生地では宝石を細かくしてウールに練りこみ独特の輝きを出している。”Diamond Chip”(ダイヤモンド・チップ)はスーパー150’sウールにシルクを20%加え、ウールを紡績する前にダイヤモンド粉を混ぜている。人気の”Lapis Lazuli”は最高級のウルトラ・ファイン150’sウールで、14種類のブルー・オン・ブルーのデザインが揃っている。6000年以上も前から治癒力と装飾性で尊重されてきたラピスラズリの顕微鏡単位に近い粒子を織りの最終段階に手で均一に分散する。その後、真っ直ぐな繊維で押さえ込むことにより、調和のとれた上品な青い輝きを生み出す。特別な機会に着る本物の高級服をお探しなら、スキャバルの”Treasure Box”がお薦めです。 貴金属価格が高騰している昨今、賢明な投資になるかもしれません…

Nigel Bishop

プラチナ
1トロイオンス(31.1035グラム)あたり$1,300を下回らないプラチナは、金銀より貴重。光沢のある白銀色、鋳造のしやすさ、耐摩耗性のため宝石加工の理想的材料とされる。また、精密電子機器や歯科用途への工業利用もある。プラチナは希少金属であるが、爆発流星が地球に衝突した現場に高濃度で存在することから、月には豊富に存在すると考えられている。

金
5000年来贅沢の象徴であり支払いの基準となってきた金は、有史以来人々が求め争ってきた貴金属である。密度が高く柔らかく光沢があり、最も鋳造しやすく延性がある純粋金属として知られる。1グラムの金は1平方メートルの薄膜に延ばすことができる。このため金は宝飾用途が広い。南アフリカが世界最大の生産国、インドが最大の消費国である。金価格は最近1トロイオンスあたり$1,068を記録した。

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世界を駆けるスキャバル

古き良き伝統と新しい世代の出会い

新世代のビスポーク・テーラーが精巧さと熱意をもって世界最高のスーツ地をカットする。 3人の有名なスキャバルの顧客にその証を見出すことができる。

既製服が巷にあふれるなか、ビスポーク・スーツのメーカーは時に絶滅危惧種のように見られる。かつて紳士はお抱えのテーラーとアポイントを取り、最新の生地を見せてもらい、来シーズンに着る服を仮縫いしていた。そんな時代の遺物だと。時代は変わったかもしれないが、いくつかの伝統は決してなくならない。現に、(ある若手テーラーが言うように)”パンとジャケットを食べて”育った、新世代のテーラー達はこの何世紀も続く伝統技術に着目し、自身のものにしようと頑張っているのだ。目の前で服作りの技術を見せて師匠になってくれた父親や祖父を見習った彼らは、誂え服の将来は長い歴史から学ぶものと密接につながっていることを自覚している。

CAMPS DE LUCA, パリ、フランス
父親は息子が自分の跡を継ぐことを夢見る。しかし、パリの3代目テーラーCharles de Lucaは、父親でフランスの一流テーラーMarc de Lucaと祖父の故Mario de Lucaに家業のテーラーCamp de Lucaを継ぎたいと言ったとき、良い顔はされなかった。アトリエの名前はJoseph CampsとMario de Lucaを合体させたものである。1968年に熟練した仕立て屋の二人がパートナーシップを設立したが、2年後にMario de Lucaが買収した歴史がある。「当時、僕は幼くアトリエで兄ジュリアンとかくれんぼをして遊んでいた。アトリエで働いていた人々は布地を測ったり裁断して生計を立てていた」と27才のCharlesは語る。彼はテーラーになって5年目である。「16才のときに祖父に学校を中退して一緒に働きたいと言った。でも当時は事業が順調でない時期だったので、レストランで働くことにした。」

ウェイターの仕事に不満を感じた。「料理を説明するにしても、自分が作った料理じゃない。」Charlesは再度勇気を出して誂え服作りを学びたいと申し入れた。父親は渋ったが、支配権をふるっていた祖父が最後には父親を説得し、父親が手ほどきすることになった。「たぶん僕が生意気だったために最初は衝突もありました。」それ以来、息子は服作りの知恵を父から伝授された。「今では二人が同じスタイルで仕事をしています。一丸になければいけないから。ひとつの会社に船頭が二人いるのはよくない。父子ともにCamp de Lucaの「パリジャン・スタイル」は英国とイタリアの混交だと言う。「胸周りは英国。胸のボリューム感を軽く出すのに苦心します」とCharlesは言う。「それから、肩は少しイタリア風に。英国風の肩は高くかっちりと重い感じがするのに対してイタリア風や柔らかく、我々はイタリア風が好みです。」 父親と息子は同じ目的地に着くまでに異なる道のりを経てきた。「祖父と父親の時代は何事も感性で決めたようです。この業界で働くためには問題を目で捉えることが大切だと。」しかし、Charlesは現代ではこれだけでは通用しないと考える。「良い服を作るためには数学や幾何を使わなくてはならない。」スーツの構造の力学をよく理解するために、若きテーラーは父親の薦めでAcademy International de Coup de Parisに3ヶ月でパターンメイキングを学んだ。 「今は、顧客から立体的に採寸してそれを平面の型紙に起こすことを学んでいます。理論と感性を記録する作業です。」 父親は常に忍耐強く教えてくれた訳ではない。父親はいつもベストを求めるので彼から学ぶのはとても大変だと言う。「でも、今では随分穏やかになりました。」

CAMPS DE LUCA :
設立:1968年
世代:3代目
従業員数:20名(内5名がテーラー)
1週間あたりの製作数:4~5着
www.camps-de-luca.fr

テーラー神谷、名古屋、日本
神谷昭一郎氏は、自分が将来祖父や父の跡を継いでテーラーになろうとは一度も思っていなかった。日本で大成功を収めているテーラー神谷の若きテーラー昭一郎氏は「会社の後継者として育った」と言う。会社はおよそ70年前に彼の祖父が創立したが、その息子達の殆どが自分の夢を求めて家業を継がず、昭一郎氏が後を継ぐことになった。 父親の裕之氏は40年以上前に立教大学の経済学部を卒業している。息子の昭一郎氏も同大学の同学部を卒業後、日本有数のアパレルメーカーであり小売のオンワード樫山に入社した。偶然にもオンワード樫山は裕之氏が大学卒業後に入社した巨大ファッショングループと同じである。「私と同じように息子も樫山に3年勤務した後、テーラーになろうと決心しました」と父の裕之氏は語る。昭一郎氏が跡を継ぐ決心をした頃は彼の人生でもっとも晴れやかしい日々のうちの一つだったと振り返る。息子の成功を保証するため、父親は見習い時代に働いたロンドンのKilgour, French & Stanburyの友人に電話して同じような仕事を用意してもらえないかと頼んだ。Kilgourは雇用には至らなかったが、そのサヴィル・ロウのテーラーは通りの向かいのGieves & Hawkesを紹介してくれ、昭一郎氏はファミリーに迎えられた。 「昨年、Gieves & Hawkesでカッターとして学びました。」裁断師と仕立職人から英国式テーラリングのメカニズムを初歩から叩き込まれたと言う。2世代にわたりロンドンで服作りを学んだことから、テーラー神谷の紳士服は、狭い肩、広い胸、流線的な形を特徴とする英国風であることがわかるだろう。昭一郎氏が本場で学んだことは意義深かった。「私はサヴィル・ロウで学び、帰国してからはKilgour, French & Stanburyの型紙を採用しました。昭一郎氏はその後KF&Sの仕立て職人を日本に招き自社の仕立てチームに英国式スタイルの指導をしてもらった。自身が服作りを学んだ昭一郎氏は、服作りのどの部分をとっても、力量が試されると言う。「ローマは一日にして成らず。今もすべて難しいと感じます。」忍耐強く教えてくれる父親を持てたことは幸運だったと語る。「父は難しい人ではない」と昭一郎氏は笑うが、彼はいつの日かこのファミリービジネスに自らの印を押す日が来ることを夢見ている。父が1985年に入社した時にそうしたように。Roy Kamiyaというmade-to-measureコレクションを作り、名古屋に9階建てのビル(カスタム・テーラーと小売が現在共存)を建てたのも昭一郎氏である。テーラー神谷のスーツの構造が変わることはないと信じつつ、スタイルはいつか変わっていくだろうとも思う。「世代によりプロポーション感覚や嗜好が異なります。生徒の夢はいつか教師より輝く存在になれたら・・・という事ですよ。」と付け加えた。

テーラー神谷
創立:1947年
世代:3代目
従業員数:30名(うち15名が仕立て職人)
1週間のスーツ量:ビスポーク・スーツ約10着
www.t-kamiya.co.jp

LA CORUNA, サントドミンゴ(ドミニカ共和国)
叔父のSantiago Iglesiasが故郷のスペイン、バスク地方からカリブ海のドミニカ共和国へ渡った当時、Antonio Iglesiasと弟のRobertoはまだ生まれていなかった。この叔父は1958年に生まれ故郷La Corunaの名前をつけた仕立て屋を開業した。1970年父親が不慮の死をとげたあと、Iglesias兄弟は叔父と生活するために首都サントドミンゴへ移住する。ここで、叔父は、Carmenという名のファッションデザイナーであった母親が長年使ってきたシンガーの年代物のミシンで汗水たらして小さな店を営業し、10代の兄弟は彼を手伝った。 兄Antonioは後に経済学の学位を取得し、弟のRobertoは法学を学んだのだが、叔父の小さな仕立て屋がなぜか魅力的だった。やがて、この国の政界や財界の大物が長年La Corunaで服を誂えていることを知る。「だから、大学を卒業後ここにとどまることを決めたのです。心から愛せる仕事だと思ったから。兄のAntonioはひとまず叔父のもとで服作りを見習ったあと、バルセロナ、ミラノ、フランクフルト、パリで誂えの技術を修行した。その後、4才下の弟が法学の学位を捨てて鋏を持つ決心をする。兄は弟にすべてを伝授した。「金が必ずしもすべてではないし、金がないことも問題じゃない」とAntonioは言う。叔父が2年後に引退を決めたとき、兄弟はすぐさまLa Corunaを買収する。「成し遂げた仕事でお客様が満足してくださるなら、仕事がいよいよ愉しくなるし、より良い仕事をしようという気になります。」「お客様が私の仕事を認めてくださるからこそ、仕立て屋としてやっていける。」La Corunaの顧客が店に期待するのは第二の皮膚のように体に沿うクラシックフィットの服だと言う。「われわれとって一番大事なのは最初の裁断です。」完成したスーツの良し悪しはカッターの技量に左右されるという。La Corunaの創立者Santiagoはシグネチャーシェープ(signature shape?)を信じず、Iglesias兄弟も信じない。その代わりに、彼らは顧客のイメージで生地を裁断する。「ゆったりしすぎず、きつすぎないように、常にバランス良く。”Aplomar” (スペイン語で「バランス」の意)が鍵を握ります。」とAntonio。テーラーや数字よりも自らの目を信頼すること。「スーツのバランスが悪いテーラーは良いテーラーではありませんね。」

LA CORUNA :
創立:1958年
世代:2代目
従業員数:12名(AntonioとRobertoを含む:ビスポーク・スーツの裁断と縫製は全て彼らが担当する)
1週間のスーツ量:10~12着

William Kissel

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違いが生まれる

商 売 道 具

made-to-measureの服作りにおいては多くの変数を考慮に入れなければならない。

これらの”personalization”(個性化)要素をまとめるために、 スキャバルは美しく実用的な一式を創った。

「スキャバル・キット」のデザインと制作は9ヶ月もの開発を要した。フランスのアトリエで手作りされた「お楽しみ箱」はカスタム・クローズを販売する誰もをサポートする完璧なパッケージである。このプロジェクトを担当するマーケティング販売アシスタントのCeline Van Cauwelaertに聞いた。

視点
Bespoken:「スキャバル・キット」]制作の背景は?
Celine Van Cauwelaert:採寸ツールを現代化すること、実用性と高級感を高めることが主な目的でした。その仕上がりとデザインの品質は「made-to-measureのモチーフ」に相応しく、店でもお客様に確実に認知してもらえるものです。実用的でオリジナリティに富んだ創作である。例えば、裏地、フェルト材、ボタンなどが、個々の要素を選びやすいようにまとめられており、選んだ生地上に置いてみて完成したスーツが具体的にイメージして思い浮かべられるようになっています。

Jérôme Stéfanski

スキャバル・テーラリング・キット

内容:
―皮革製フック付きテープメジャー
―アジャスタブル・レザーストラップ付きピンクッション
―裏地
―ボタン
―フェルト材
―モデルブック
―採寸表
―価格表
―オーダーフォーム
―「採寸」ガイド
―ポスト・イット
―鉛筆
(鋏とチャコは含まず)
サイズ:47cm x 36cm x 28cm

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過去 - 現在 - 未来

フレッシュ・ニュース

新しい話題でいつもにぎやかなスキャバル Bespokenが最高にエキサイティングなイベントをお伝えしましょう

ダリへの賛美
前号でお伝えしたように、スキャバルは、London College of Fashionのビスポーク・テーラリングを専攻する学生とのコラボレーションで、伝説の画家サルバトール・ダリの国際展示会を開催した。スキャバルが1971年にダリに制作を依頼した12の作品がテーマで、彼が想像する21世紀の男性の装いを表現したもの。展示会はダリ没後20周年にあたる2009年後半に始まり、世界各地の主要都市(モスクワ、サンクト・ペテルブルグ、バルセロナ、ザルツブルグ、ベルリン、ブカレスト、東京)を巡回した。
dali.scabal.com

スキャバルのジーンズ
今はスマートなジャケットにジーンズを合わせる男性がどんどん増えている。スキャバルはこのトレンドを捕らえ、ジーンズブランドを立ち上げた。スリムな5ポケットモデルは、ジーンズ地(綿、カシミヤ、ライクラ)を使いブルー、グレー、黒で展開するモデルと、「コットンリブ」スタイル(綿、ライクラ)をベージュ、キャラメル、ライトブラウン、ブラウン、チョコレート、カーキ、グレーの6色展開するモデルの2種類。どれも、スキャバルの「フランネル」コレクションのブルーのピンストライプ生地にスキャバルのロゴをのせたブランドタグが右の後ポケットについている。
www.scabal.com

BAUNAT向けスキャバル
BAUNATはインターネット販売専門の高級ダイヤモンドジュエリーのブランド。ベルギーの才能あるデザイナーと工芸家がユニークで時代を超えて愛される作品を作っている。最高の素材を用い、ひとつひとつ丁寧に手作りされた作品。スキャバルはBAUNAT向けに、本物のダイヤモンド粒子を入れた「ダイヤモンドチップ」の生地を使用した50本のネクタイを制作した。BAUNATのお得意様に感謝の気持ちを込めて提供されるという。
www.baunat.com

PRETTY MAN  (プリティ・マン)
米国の人気俳優、リチャード・ギアが近頃インドのチェンナイを訪れた際に、気に入りの仕立て屋Syed Bawkherを訪れた。90年にわたり誂えを続けるSyed Bawkher & Co.は世界中の貴族や事業家を顧客にしている。一日の製作数を20着に限り、一着一着を丁寧に仕上げている。もちろん最高級の服地を使用し、その多くはスキャバル製である。
www.syedbawkher.com

SCABAL MAKES A WISH (スキャバルの願い事)
2009年、スキャバルは恒例のニューイヤーズ・カードを出さなかった。印刷コストを削減するためEメールを選んだのである。その結果、節約できた金額をMake-A-Wish財団に寄付した。惜しみない援助の精神で新年を迎える. . .
www.wish.org

乾杯!
スキャバルの春夏シーズン向け、最新「デコパック」は本当に新鮮で独創的!そして、その目的は?ジャケットの肘当ての復活を独創的でスタイリッシュに表現すること。晴れ渡った夏の日、友人とアペリティフを味わう時、この「ワインスリーブ」でより楽しいひと時が過ごせることでしょう。
www.scabal.com

Jérôme Stéfanski

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AUTUMN-WINTER 2010 TRENDS

新作モデル:より多彩に、よりカジュアルに

劇的な変化はないが、スキャバルのウィンター・コレクションは カジュアルウェアに向かっている。

2010年冬コレクションのショーでスキャバルは紳士のカジュアルウェア事業を拡大した。冬の新作生地8点のうち5点がジャケット、パンツ用。また、既製服でもカーディガンやジャンパーに「ソフトジャケット」の新ラインが加わった。

ジャケットの新しい着こなし
「冬コレクションの目玉はソフトジャケットであることは間違いない」とスキャバルのSales & Collection ManagerであるOlivier Vander Slockは言う。「ソフトで自然なフィット感、裏地も芯地も使わず、肩パッドもない。まるでシャツを着ているような感じだ。」

高級指向とパーソナライゼーション(個々のニーズに合わせた差別化)
「ソフトジャケットはまず飾りボタン3つ付きの3ポケット。スキャバルの価値観はしっかり守っている。見掛けはカジュアルだが、個性化することにより、高級感のあるエレガントさが出ている。つまり、バイヤーは細部を見て、目的の生地(例えば、台襟や肘当てに使うスーツ地など)を選ぶことができる。スキャバルでは、made-to-measureのみならず多様な生地の中から選ぶことができる。それはまた個性化を推し進める。 ジャケットが大幅に復活していることから、パンツがスキャバルの冬の新コレクションで重要な位置を占める。コレクションには、定番モデルのほか、カシミヤ/デニムの5ポケットジーンズ、コーデュロイやウィンターコットンなど、ソフトジャケットやニットウェアに合わせやすいアイテムが含まれている。

緑の冬
来秋のカラーは鮮やかさが増して、グリーン系が復活する。スキャバルのコレクションでは4つのカラーテーマを打ち出している。ベージュブラウン+パープル、ブルー+アールグレー(Earl Greyの紅茶色)、グリーン系、クリームベージュ+ダークレッド。生地のコレクションでもカジュアルスタイルのトレンドが目立つ。3つの新作ジャケット・ラインがカラフルな柄のくつろいだエレガンスを醸し出している。”Finest Jacketings”(ファイネスト・ジャケッティングズ)では幅広い定番柄(ヘリンボーン、無地、ホップサック、チェック)をスーパー120’sウールやカシミヤで展開。”Colorado”(コロラド)コットン地はスポーティなレジャールック、”Gallery”(ギャラリー)はチェック柄のファンシーなジャケット地。

巧みなチェックの組み合わせ
ウール100%からスーパー120’sウール/カシミヤ混まで34の製品から成る”Gallery”(ギャラリー)は色彩感とカジュアルなエレガンスをうまく組み合わせている。チェックは、ライラック-ブラウン、レッド-ベージュの小柄のヴィシー柄から、グレンチェック、ブラウンとブルーの大胆なタータンまできわめて多様である。スーツ地では新作ラインを3点発表した。”St. James”(セント・ジェームズ)の生命力あふれる織り柄はファンシーチェックやエレガントなストライプで表現され、ピュア・ウールで320gの58デザインで展開される人気の高い英国製生地。

柔らかなフランネル
“Flannel and Saxony”(フランネル・アンド・サキソニー)は、290gの軽めのスーパー130’sウールから重めの360g紡毛のやや粗いサクソニー風まで、柔らかな冬のフランネルで展開している。スーパー150’sウールにシルクを10%加えた英国製のツイル”Noble House”(ノーブルハウス)は贅沢な手触りで表面に少し光沢がある。スーパー150’sウールを100%使ったサテン織の洗練された細ストライプもある。

コーデュロイの心地よさ
パンツ地の新作コレクションとしてスキャバルは”Centurion”(センチュリオン)を発表した。英国製のウール/ポリエステル混で430gのツイルと定番の320gの平織、そしてコーデュロイがある。コーデュロイ・ラインは4種類で展開される。まず、超軽量のベルベット風の柔らかな300g細畝コットンがクラシックカラーとファンシーカラーの両方で登場。二つ目のラインは快適性を重視して390gのスーパーファイン・コットンに2%のライクラを混ぜてストレッチ性を加え、プラムやボルドーなど深みのある豊かなカラーで展開している。このほか、やや太畝の380gコットンリブと、ヘビーな500g太畝が定番カラーで揃っている。 「今シーズンの生地は、明るい青系、ボルドーやベリーなどのレッド系、グリーン系の復活、チェックに使われる多様な色彩など、昨年と比べカラフルになっています」と、ファブリック部門チーフデザイナーMichael Dayのアシスタントを務めるNora Kraëmerはコメントする。

Nigel Bishop

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